筋肉が硬くなり神経が圧迫されることを絞扼と呼ぶ。
長い時間正座をしたあとに足のしびれを感じた経験がある人は多いんじゃないでしょうか?あの痺れはなんで起きるのかと言うと、長時間正座をすることによって足に通る神経が圧迫され続けることによって起こります。これと同じことが筋肉が緊張して硬くなることによって起こります。
筋肉には神経が通っているので、筋肉が硬くなることによって神経が圧迫され続けてしびれを生じるんです。神経が筋肉で圧迫されていることを絞扼と呼びます。絞扼によって手足のシビレが生じている例は結構多いです。
絞扼が続くと神経を流れる電流が外に漏れ出す!
神経は、神経の中に電流を発生させることによって電気信号を送り情報を伝達しています。通常であればこの電流は外に漏れることなく流れているのですが、長い時間神経が圧迫されていると、神経に栄養送っている血管も同時に圧迫されているので調整が崩れます。
圧迫が続くと、
電流を外に漏らさないための組織が壊れ、電流が外に漏れてしまいます。電流は局所にたまったり、その他の部位に飛んで行ったりします。こうやって神経が圧迫されることによって手足のしびれが生じます。
神経が絞扼されるポイント!
体のところどころで筋肉が硬くなりやすく神経が圧迫されやすいポイントがあります。
そのポイントを知ってしっておくことが神経が圧迫されることによる痛みやしびれを解決する手助けとなります。
肩まわりでいくと、肩甲挙筋、菱形筋、胸鎖乳突筋。腰まわりでいくと、広背筋や梨状筋。足でいくと、内転筋やハムストリングス、縫工筋が硬くなりやすいポイントとなっています。
長引く痛みや痺れがあるのであれば、これらのポイントを一度探ってみて、マッサージやストレッチといったアプローチをしてみると良いと思います。
1つの神経が絞扼されると複数箇所に影響が及ぶ!
神経は、始めは一本の太い神経から徐々に枝分かれして各筋肉につながっていきます。1つの神経で複数の筋肉を支配しているので、一本の神経が圧迫されると1つの筋肉だけでなく、複数の筋肉に影響を及ぼします。
例えば、お尻の深いところにある梨状筋という筋肉は坐骨神経で支配されていますが坐骨神経は梨状筋を通って太ももの筋肉まで支配しています。ところが梨状筋は硬くなりやすく、神経が圧迫されることによって太ももの筋肉に痺れが生じることがあります。
痛みやしびれが生じている筋も、その痛みによって緊張が高まり硬くなってしまいます。原因はその前の筋肉にあるのですが、前の影響によってその他の筋にもコリが生じてしまうんです。
そのため、
治療する際には原因となっている筋肉と影響を受けている筋肉の二つにアプローチをしていく必要があります。
HOW TO?神経へのアプローチ
神経へのアプローチは、神経が絞扼されている筋肉に対して行ってきます。坐骨神経の場合はこれで紹介した梨状筋の硬さが原因となっていますので、梨状筋のストレッチ、マッサージを中心に行ってきます。それと合わせて坐骨神経痛の影響を受けやすいハムストリングスに対してもアプローチしていきます。
梨状筋に関しては、奥深くにある筋肉ですのでマッサージは専門家にお願いするのがおすすめです。ストレッチに関しては簡単に自宅でも行うことができます。ハムストリングスのストレッチは体幹の前屈運動によって行うことができます。それぞれ動画で紹介していきますね。
梨状筋ストレッチ
ハムストリングスの個別ストレッチ
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